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雨があがったあとに
 ふと思い出したことがあって。

小学4年生の時、僕はいじめにあったことがある。たぶん、いじめた側は覚えていないと思う。

その日、担任の先生が出張か何かで不在だった。かわりの先生もおらず、そのとき大人は教室の中にはいなかった。

クラスのボスのような男子が、僕を含め数名の鈍くさそうな子に命令し、パンツを脱がせ、教室の中を四つん這いで歩き回らせた。

いやでいやでたまらなかったが、その頃の僕は太っていて(今もだけど)鈍くさく、逆らうことができなかった。

タイミングが悪いというか、そのとき、僕のパンツは汚れていて、当然そのボス格の男子に見つかった。

その後はもう最悪で、じつはその後数日の記憶は飛んでいる。ただただいやな思いをしたことだけが、今も心に澱のように沈み込んでいる。

今もそうかもしれないが、僕はあまり友達に好かれるタイプではなかったのだろう。

小6の頃から中1の頃にかけて、断続的に周囲に無視されたこともある。仕掛け人はさっきのボス格の生徒だ。

こちらは特に何かしたわけでもない。わけがわからないが無視されたのだ。

鈍くさいはずの僕が、勉強面で目立つようになった。

中学生というのは、勉強ができる生徒があまりよく思われないときがある。

下に見ていたやつが目立ってきて、生意気に感じられたのだろう。

やっぱりこれもきつい経験ではあった。

どうやって乗り切ったのか、これも今となっては思い出せない。

ただ、心がけていたことはあって、それは覚えている。

まず、いやな場面やいやな相手とは距離を置くこと。クラスの活動などで無理なときもあるが、こちらからはどうしても必要なとき以外は接しない。

周囲にはフェアに接すること。周りの人間は自分を無視するが、こちらは無視するようなことがあってはいけない。誰に対してもフェアに。そうすることで理解してくれる人も出てくる。そうした人たちとうまくやるようにすればいい。

そして、これが一番きついかも知れないが、孤立することをおそれないこと。

無視されている間は孤立するのはしかたがない。時間が解決することもある。教室では本を読んだり自習したりしてやり過ごしていく。

もうひとつ。

さっきのフェアな態度とも関係するが、自分がしんどい思いをしたのだから、今度は他の人を無視したりいじめたりすることは絶対にしないこと。そうするととで自分が成長することができると考えたい。

自分がフェアな態度でいて、誰から見ても「悪くないよな、あいつ」と思われるようにしていく。そうやって自分を保ってきちんと生活していくことが、実はいじめる側には復讐となるはずだと思っていた。

ただ、今のいじめのように、金銭がらみの脅しのようなことがあったときにどうすればいいかは僕の経験からはうまく言うことができない。

やっぱり時代は変わってしまっているのかもしれない。





うちの親はたぶん知っていたのだと思う。この地域でこの地域の子どもたちを集めて塾をしていたのだから。

けれど、何も言わなかった。

ただ、中学校に入るくらいの時期に、「おまえをいじめるようなやつがいたら、自分の命と引き替えにでもぶっ倒しに行く」としきりに言っていた。

まあ、今こんなことを言うような親だとちょっときついか。

でも、親は自分の子どもを信じてやることが何よりも大事なんだと今は考えている。

その信頼関係の中で壁を乗り越えていく。






きついことがあって。


ふと思い出したのだ。雨があがったあとに。

author:おかじま, category:時には自分のこと, 22:48
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