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いまも記憶に残る生徒の話
 本日夏期講習は午後に中3の11日目、科目は数学と英語。夜に中1・2のターム9。

授業をしながらふと思い出した。

今まで受け持った生徒の中で一番記憶に残っている生徒のことだ。

長い間この仕事をしていれば、そりゃもういろいろな生徒がいた。

バスの運転中に頭の上からつばを吐きかけてきた女の子もいたし、何だかよくわからないがこちらの話をほとんど下ネタに変換してしまう生徒もいた。

今でもフェイスブックやツイッターなどでつながりのある生徒もいる。

そんな中、一番記憶に残っているのは、塾講師になって最初に受け持ったクラスにいた生徒だ。

まだ学生アルバイトの時代だ。

採用されてからいきなり札幌市内でもトップランクの教室の中1の上位クラスに配置された。

さすがに緊張したのだが、授業が終わってある女の子に言われた。

「私、先生のこときらい」

えっ?

まだひとコマしか授業していないのに。

女の子に振られるときだってそんな言われ方はしない。

その日から、その教室に行くのが怖くて仕方なかった。授業中の表情も、完全に私のことを受け入れない顔つきをしていたものだ。

幸いにも他の生徒たちが割と私のことを受け入れてくれたから何とかやれた。

その後、半年でその教室から配置換えされたので、「ああ、嫌われたせいなのかな。クレームでもあったのかな」と心を痛めた。

ただ、嫌われないように、という授業の仕方はしないようにしていた。

こちらが特定の生徒にこびるような授業をしていては、どんなレベルであってもものを学ぶ教室としての空間作りはできない。

新米講師ではあるが、そんなことを考えながら仕事をしていた。

精神的にはきつかったが鍛えられた。

そういう意味でも記憶に残る生徒になっている。

で、結局この教室には彼女たちが受験生になってから戻ってきた。その生徒がいる上位クラスと、さらに上の最上位クラスが受け持ちだ。

札幌市内でもかなりの上位レベルと言うことになる。

当然、その生徒とも再び顔を合わせることになった。

私としてもやはりあまりいい気分で授業に入れたわけではなかった。

まあそれでもコミュニケーションはとらざるを得ない。

「君さ、僕のこと(その頃は自分のことを僕と言っていた)をきらいだって一発目に言ったんだよ」というと、

「今でもきらい。でもしかたないもん。ワケのわからない先生に教わるよりはましだもん」

とこれまたきつい一発が返ってきた。

まあ勉強も良くできたが、生意気で気の強い、それでいてちょっとルーズな受験生になっていたのがおもしろかった。

長い塾講師生活の最初に出合った生徒の話。

ま、そんなところで。


author:おかじま, category:時には自分のこと, 22:27
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